はむすたぁ どっとこむ
2007/07 12345678910111213141516171819202122232425262728293031 2007/09


2007/08/31(金) 01:15 レトロゲームレビュー
クソゲーはトラウマとともに
巡回しているサイト様にて、
クソゲーの話題がでたので。

このソフトのご紹介。
ballbre.jpg

なんか写真写りが非常に悪いのは仕様です。今度撮り直し


小学校3年生のその日。
その日、親父は何故かご機嫌だった。
もしかすると何かの記念日だったのかも知れない。

僕を近所のモール街へ連れ出した親父は、
食品売場で何品か自分の好きな食品を買い漁ったあと、
おもむろにおもちゃ売場へと入っていった。

「2000円以内の好きなゲームを買っていいぞ。」
僕は驚いた。ゲームなんてファミコンを買ってくれたのが
奇跡に近いのに。

僕は悩んだ。
無論ゲーム雑誌など持っていない。
ファミコンに関する情報は、全て友達で交わされる話だけで、
あとは友達の家のコロコロコミックくらいだった。
事前にわかっていれば、いろいろ調べておくこともできた。
だが、「今度決める」とは言えない。
次の機会などほぼないことは身に染みていた。
父はそういう人間なのだ。
ジャケット。箱裏のゲーム画像。店頭デモ。
それだけで決めなければならなかった。
時間もあまりないだろう。
父を苛立たせればそれだけでゲームオーバーである。

2000円で考えられる全ての方法を模索した。
編み出した答え。
皆が持ってないゲームであること。
1980円であること。
新品であること。


皆が持ってないというのは、
誰かが持っていれば借りることができるから。
1980円は
2000円に一番近いから一番お得。
ここまでは、自分のことながらまずまずの好判断である。

だが、最後に失敗を犯していた。
新品である。
今普通に考えれば、
値崩れしている新品2000円のものと、
中古でありながら高値の2000円と
どっちが価値のあるものか言わずもがなである。

ただし、どうせ買うなら新品がいい。
汚れを知らぬ素直な少年はこのゲームを選んだのである。

ボールブレイザー

なぜそのソフトを選んだのかは覚えていない。
黄色い値札。大きいPOP。店頭デモがあったと思うが、
今思うと、デモはむしろマイナス印象だろ。
ただし当時の自分には近未来を予知させるジャケットとうたい文句が
脳内補完によって輝いて見えてた…気がする。
見たことあるフジテレビのマークと
聞いたことあるポニーキャニオンの名前が
僕を安心させたこともあっただろう。

ともかく親父が買ってくれた最後のゲームなのである。

買って帰ったものの、その日は夕方になっていたのでお預けだった。
次の日、初プレイ。
自分の持ってるファミコンゲームは迷宮組曲だけで、これが2本目。
迷宮組曲と違い、友達も誰も持ってないこのソフト。
今度みんなに自慢しよう。
あいつだけには貸してやろうかな。
あいつには教えてやんない。
子供らしい黒と白の思惑が、どんどん膨らんでいった。

ゲームの電源を入れる。
カッコイイオープニングロゴのあと、
デモ画面があらわれた。
ballbia1.jpg

要は1対1のサッカーゲーム。
ボールを相手の枠内に入れれば得点がはいる。
距離によって得点が変わり、
そのまま押し込んだり、近距離なら1点
ロングシュートなら3点といった具合である。
ちょっと面白そうかも。
ええこの画面だけならそう思うでしょう。
多分当時の僕も同じ気持ちだったでしょう。

では実際のプレイ画面を。
bakkbre2.jpg


ええっと、3Dです。自分が上画面。敵が下画面。
地面がずーっと同じなので
今自分が、どこにいて
どこに向かっているのかすら不明です。
近未来を感じさせてくれたマシーンは、
気色悪い色の火星人みたいで、
ただただ闇雲にボールを追いかけ
闇に向かってボールを打って。

画面がずっとチカチカしてて、目に痛いわりに
BGMはありません。
なにがなんだか全く理解できないまま、
点を取られたり、
ごくたまに点が入ったり。
(ちなみに画面では相手が2点先取しています。↓マークが点)

しかも、モードもありません。
今風に言えばプラクティスモードのみです。
あまりに非情な内容でした。

ただし、仮にも自分が選んだゲーム。
例えば10点とれば別面にいけたり、
アイテムなんかが降ってきたり。
仲間が増えて2対2になったり。
そんなことが出来るはずと期待して
いろんな方法を試すも、
全ての希望は敗れ去りました。
CPUのレベルを上げると
よくわからないまま点数を入れられる回数が
増えるだけでした。

つまんなかった。
ものすごくつまんなかった。
友達の持ってるゲームを選んだほうが
ずっとずっと面白かっただろう。
なんでこんなの選んだのか。
自慢どころか紹介すらできない。

カセットを持って窓から空を見上げて、
ずっとずっと泣いていた。

遊ばなくなった。
迷宮組曲と、借りてきた高橋名人の冒険島ばかりやってた。

ある日親父が言ってきた。
「せっかく買ってやったのにちっとも遊ばんじゃないか!」
怒るのも無理はない。
「もうお前にはゲーム買ったらんからな!」
無理はないが、それは嫌だと泣きついた。
所持ゲームがコレとあと1本なんて現実、見たくなかった。

だからその日から親父が家にいるときは、
決まってこのゲームを遊んでいた。
理不尽なゲーム内容は、どんなに突き詰めても変わらなかった。
だけど、ずっと遊んでいた。
いや遊んでいるふりをしていた。
親父がゲームを覗いてきた。
このゲームで遊ぶ僕は見て欲しい。
だけど遊んでいるこのゲームは見ないで欲しい。
悲しい矛盾がそこにはあった。

「何やこれ?お前の選んだのは何がなんだかわからんぞ。」

その通り!!
と言いたかったが、

『そう?けっこうおもろいで。』

枯れそうな声で返事するのが精一杯のアピールだった。


おわり。

長文駄文にお付き合いいただきまことにありがとうございました。
ちょっと今回は文体がバラバラなのでこれもまたパッチ当てないと。
そのうち配布されるはずです。(どこに期待?)
性懲りもなくまたしても本記事の画像は
れとろげーむまにあ様
http://nesgbgg.seesaa.net/より御拝借させていただきました。
すいません。
ゲーム画面及び写真の著作権は製作者及びメーカー様、拝借サイト様に帰属するものでございます。メーカー様もしくは拝借サイト様などより削除依頼等がありましたら速やかに従いますが、できましたら広い心で許してつかあさい。つーかいい加減自分でできるようになりなさい。
分かりやすく教えてくれる方法見つけたい。

コメント:0 トラックバック:0