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| 2008/03/02(日) 00:54 | ゲーム |
| ゲイツよ。俺を殴ってくれ! |
その美麗かつ幻想的なグラフィックを、
飛び回るその姿に、
口は開きっぱなし。
ときどき、
「ぁふぅわあ〜」
とか
「ひゃぁはあ〜」
といった声にならないため息が漏れる。
口内水分なくなりました。
ゲームらしいゲームで確立された幻想世界を飛び回る。
ファンタジーシューティングの名は、本物だった。
何故今まで触れなかったのだ、この作品に。
記憶をたどってみた。
かつて、“黒船”と呼ばれたゲーム機が、
日本で発売されることを聞いたとき、
明らかな嫌悪感が脳内から分泌された。
ゲーム=日本
その文化が
破壊されるのを恐れた。
特に世界企業のマイクロソフト。
その力は大きくて、今までとは全く違う。
SCEが、任天堂が、負けてしまう。
そんな事態は絶対見たくない。
日本に入ってくんな。
日本のゲーム文化を壊すな。
自分の思う世界を壊されるのを嫌う鎖国的思想。
負けることを嫌う保守的思想。
堅い硬い固い頭。
黒箱を認めれるはずなどない。
心配をよそに、
黒箱は発売され、CMがバンバン流れた。
だが、売れない。売れていない。
心配は安堵に変わった。
海外のゲームが日本に馴染むわけがないんだ。
マイクロソフトは大失敗だな。
やっぱりゲームは日本じゃないと。
さらにニュースが飛び込んだ。
ディスクに微細な傷がつく。
これを当初突っぱねたマイクロソフト。
これが、傷物、イタミ物を嫌う日本ユーザーの反感を誘った。
日本がわかっていない。
安堵が確信にかわったとき、
安心から沸いてきた黒い心。
「黒い箱は負けハード。購入者は負け組」
「黒箱で楽しんでる奴の気が知れない」
「デカイだけのでくのぼう」
「ソフトもクソばかり、全部同じゲームに見える」
ネットに書き込んだりとかは流石にしなかった(できなかった)が、
飲み会の席で、気の合った友人との休憩室で、
罵り、卑下して、あざ笑った。
過去の自分に勝手に湧いた不安に対する反撃。
蛙は井戸の中から大声で上の国の悪態を偉そうにわめきちらした。
その行為で俺は、何を満たそうとしていたんだろう。
何が幸せだったのだろう。
確かに黒船は、
シェア的に日本企業に敗北した。
だが、
ゲームに、ソフトに
罪は無い。
誰も勝っていない。何も負けてない。
自分の世界だけを正当化し、
自分に無いものを下にしか見ることが出来ない。
腐ったこの心こそが、
一番の大罪であった。
そのことにもっと早く気づければ、
もっといろいろな世界を見ることができた。
井戸の外の空気を吸うことができた。
ゲームに限ったことではなく
自分の心のボキャブラリを広げたはずだ。
遅い遅い遅い。
認めることは、難しいことだが、大切なこと。
もっと早く大人になるべきだ。
そんなことを思わせるほど、
オルタは面白い。
あのとき満たされなかった心が
満たされるくらいに。
満つらざるとも屈せず。
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